[7438] コンドーテックから2021年中間報告書(第70期)が到着しました。
中間配当16円の中間配当金計算書も同封されていました!
というわけで本日は報告書の中身にも触れながら、銘柄紹介をしたいと思います。
会社概要
会社四季報の特色では以下のように紹介されています。
足場吊りチェーン、結合金具等の産業資材大手。鉄構資材等も。仕入れ販売中心だが一部は内製
1947年「近藤商店」として創業。1989年に現社名に商号変更。
基本的には、建設・土木・電材メーカーから仕入れし販売を行っている商社ですが、工場が4拠点あり、取扱商品のうち約15%が自社工場の商品となっている模様です。
株価指標
- 時価総額:約266億円
- PBR:約0.9倍
- 自己資本比率:約58%
株価は1,000円前後をずっと横ばいな感じです。
プライム市場の上場維持基準について
中間報告書に以下の通り記載がありました。
当社は、2021年7月9日付で、新市場区分における上場維持基準への適合状況に関する一次判定結果を受領し、最上位となる「プライム市場」の上場維持基準に適合していることを確認いたしました。
この結果に基づき、2021年9月16日開催の当社取締役会において、「プライム市場」の選択を決議し、東京証券取引所へ申請いたしました。
プライム市場の上場維持基準に適合している模様です。
中間報告書から
ここからは報告書の記載から抜粋してご紹介です。
中間期の売上高・営業利益・経常利益
- 売上高:313.04億円
- 営業利益:16.18億円
- 経常利益:17.02億円
建設需要の回復に加え、子会社化した(株)フコク(土木建築用足場等の架払工事業)の売り上げが寄与し増収となった模様です。
なお、2022年3月期の見通しについては、売上高:637億円、営業利益:33.7億円、経常利益:35億円の予想となっています。
部門別の事業概要
事業は大きく3つに分かれます。
- 産業資材
- 鉄鋼資材
- 電設資材
売上構成比は、産業資材62%、鉄鋼資材25%、電設資材13%となっています。
産業資材とは
金物小売業を中心に、土木・建設資材、機械装置等の製造・仕入・販売・レンタルの事業です。
具体的商品としては、
- ターンバックル:ワイヤーロープなどを取り付ける際に、緩まないように張力を調節する=しっかりと張るもの
- シャックル:吊り荷とワイヤロープ・チェーンなどを繋ぐ連結用金具
- 足場吊りチェーン:吊り足場(吊り下げられた足場)を吊り下げるためのチェーン ※通常の足場は地面から上に組み上げていく
などです。
取り扱い商材が多岐にわたるため業績は安定、同社の収益のドライバーとなっている事業です。
上述の(株)フコクの売り上げが寄与した分野ですね。
鉄骨資材とは
鉄骨加工業者向けの、鉄構資材を製造・仕入・販売事業です。
建設現場で使われるボルトとかナットとかですね。
鉄骨需要量によって業績が増減するものの、マーケットシェアが高く、自社製品比率も高い模様です。
大型物件を中心とした鉄骨需要の回復を受け、堅調に推移したとの記載があります。
電設資材とは
家屋・ビル・施設・工場などの建設に関わる電気工事業者や家電小売店向けの、電設資材の仕入・販売事業です。
照明器具・空調機・換気扇など、一般の私たちにも馴染みのある分野ですね。
今期は、大型LED工事受注の取り込み、銅相場高騰による販売単価上昇等により売上高アップになった模様です。
保有株数/単価・買い増し
コンドーテックの株は単元未満株で2株だけ保有しています。
単価は993円です。32円配当で利回りは3.22%です。
11/26(金)の下落で現状買値以下に下がっていますので、3月の権利に向けて買い増す可能性もあります。
コンドーテックの配当の推移は次の通り、ここ数年増配が続いています。
- 2016年:22円
- 2017年:23円
- 2018年:24円
- 2019年:26円
- 2020年:29円
- 2021年:31円
- 2022年:32円
今のところ売却することなく、ずっと配当を貰いながら保有する想定です。
[私見] 新規に購入を検討するとしたら
建設資材販売ですと、[8104] クワザワホールディングス、[8007]高島の方が売上高は大きいです。
クワザワの利回りは低いですが、高島の方は現状5%超えです。
ただ高島に関しては、プライム市場維持基準を満たしておらず経過措置を受ける模様です。
配当は上述のとおりで、2008年から4年間は13円でしたが、リーマンショック時も無配転落していないことを考えると、銘柄分散したい場合はアリかもしれません。
ちなみに優待好きの方には、100株で「お米券2kg分」もあります。
以上、コンドーテックの紹介でした。また次の報告書が来たら更新したいと思います。
※本サイトに記載されている銘柄については、あくまでも個人的見解として述べたものであり、その銘柄または企業の株式等の売買を推奨するものではありませんのでご承知おきくださいませ。