コロナの再拡大で欧州市場が厳しい状況です。
ただ個人的にはちょっと下げすぎ、近々にワクチンは出回り始めるだろうし、ここは投資のしどころと考えました。
日頃から、
と考えていたこともあり、このタイミングで少し買ってみることにした次第です。
この記事では、
- なぜ欧州株?
- 欧州銘柄に投資したい場合の選択肢
- 具体的な個別株、ETF
について触れてみました。
という方の参考になりましたら幸いです。
なぜ欧州株?
海外の銘柄に投資している方は、個別株や高配当・セクターETFへの投資を除くと、概ね次のどちらかを保有されているケースが多いように思われます。
- 米国株対象のETF・投資信託
- 全世界対象のETF・投資信託
具体的には、
- VTI・VOO・QQQなどのETFや、楽天VTI・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)などの投資信託
- VTなどのETFや、楽天VT・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)などの投資信託
こんなところです。
VTの市場別構成
②で投資をしている場合は、結果的に欧州株にも投資をしているかたちになりますが、例えばVTの構成をみると、
- 米国 約57%
- 欧州(英国・スイス・フランス等)約17%
- 日本 約8%
- 中国 約5%
と、米国株が圧倒的です。
VTの構成銘柄
上位20社は以下のとおりです。
- アップル
- マイクロソフト
- アマゾン
- フェイスブック
- アリババ
- アルファベット Class C
- アルファベット Class A
- ジョンソン・アンド・ジョンソン
- テンセント
- プロクター・アンド・ギャンブル
- ビザ
- ネスレ
- エヌビディア
- テスラ
- バークシャー・ハサウェイ
- マスターカード
- ホーム・デポ
- ユナイテッドヘルス・グループ
- JPモルガン チェース
- ベライゾン・コミュニケーションズ
赤字にした「ネスレ」のみ欧州(スイス)ですが、ほかは米国・中国銘柄で構成されています。
欧州株に投資したい場合の選択肢
例えばロボアドバイザーではどういう構成にしているか見てみましょう。
メジャーなのはVEA
例えば、WealthNaviで運用をすると、こんな構成になると思います。

米国以外の先進国株式を対象とした場合、VEA(バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF)を組入れる感じです。
ただVEAの場合、国別の配分では日本が一番多く、約24%なので、1/4は日本株になってしまいます。
至極まっとうなポートフォリオ、ETFだとは思うのですが、日本株は個別株で保有しているため、
というのが、個人的な感想でした。
ADRで個別株を買う選択肢は?
そうなのです。個別株にはなりますがADRで購入もアリです。
ADRとは
American Depositary Receiptの略。日本訳は「米国預託証券」。
米国外の証券取引所に上場されている株式を取得した銀行が、その取得した株式の「所有権を示す預かり証(=これを預託証券と呼びます)」を発行し、米国市場にその預かり証を上場させたモノです。
米国市場に上場されている米国企業の株式と同様に売買することが可能。
こちらが私の米国株のポートフォリオになりますが、

欧州株に当たるモノとしては、BP・BTI・DEO・GSK・NGG・RDS・UL あたりです。
いずれも配当目的で所有しているのですが、
- 個別株のリスクはこれ以上あまり取りたくない
- ADRにない銘柄で無力的な銘柄もある
- 配当は高くないが成長性のある銘柄も保有したい
という理由で、ETFで探しているようなわけです。
そこで選択したのがVGKです
VGK(Vanguard European Stock Index Fund ETF)バンガード・FTSE・ヨーロッパETFです。
欧州先進諸国の株式市場の大型・中型・小型株をカバーする、FTSE欧州先進国オールキャップ・インデックスに連動したパフォーマンスを目指します。
<バンガードWEBサイトより>
ということで、名前の通り構成銘柄は欧州株のみになっています。
構成銘柄はこちら <2020/09/30 現在>
トップ10は以下のとおりです。
- Nestle SA
- Roche Holding AG
- Novartis AG
- SAP SE
- ASML Holding NV
- AstraZeneca plc
- LVMH Moet Hennessy Louis Vuitton SE
- Novo Nordisk A/S
- Sanofi
- Siemens AG
保有銘柄と被りがありません。
今回ドイツDAXの下げを先導したSAPや、半導体露光装置の雄:オランダのASML、米ティファニーの買収話が再浮上しているLVMH など、結構魅力的です。
11位以下になると、個別で保有している銘柄と被るモノもありますが、
- adidas AG
- Bayer AG
- BASF SE
- Deutsche Telekom AG
- Deutsche Post AG
など、ドイツの有名どころも出てきます。
VGKはあまり人気がない
とりあえず打診買いレベルですが、
買値:49.58ドル、予想配当利回り:3.1%
にて楽天証券で購入できました。
市場の状況を睨みつつ、買い増して行ければと考えています。
VGKはあまり人気がないのでしょうか。ネットで検索してみても、あまり有益な情報が得られずでしたので、興味を持たれた方がいらっしゃれば、引き続き情報発信できればと考えています。
以上、本日は欧州株のETF:VGK購入のお話でした。
- 欧州株に特化した投資はなかなか候補がない
- VTなどの全世界対象のETFも60%くらいは米国株
- ロボアドではVEAがメジャー、ただし日本株の構成比が1/4と高い
- ADRでも良いが、個別株リスクやADRには無い銘柄も
- VGK バンガード・FTSE・ヨーロッパETF が個人的には現状オススメ