企業の確定拠出年金で保有している金融商品はそのままiDeCoに移せるか?
といった話題がtwitterで流れていました。
正確なところは、
が一番なのですが、以下私のケースについて、まとめてみましたので、ご参考にしていただけましたら幸いです。
こんな方にぜひ
- 企業型DCに加入されている方
- iDeCoの運営管理機関を変更しようと思っている方
- 他の人のiDeCoや積立内容についてちょっと覗いてみたい方(笑)
確定拠出年金の説明を簡単に
まず、そもそも「確定拠出年金」とは何なのか? について簡単にご案内します。
確定拠出年金(DC:Defined Contribution Plan)
2001年(平成13年)10月1日から掛け金の運用が始められた。「日本版401k」とも言われ、<中略>現役時代に加入者が掛金の金額を指定して納め(拠出)、その資金を加入者の指示で運用した結果の総金額が老後の受給額として支払われる。<中略>その性質上、将来の受給額は未定かつ変動する。
WiKipediaからの引用
難しいことが書いてありますが、ポイントは以下の3点です。
- 自分で運用する「商品」と「金額」を決めて(=加入者の指示という部分)
- 運用してもらう(=運用するのは自分が契約した先)
- 運用により結果(=受給額)が変わる(「確定給付年金 ※給付される額が決まった年金」ではない)
さらにざくっと言うと、
ということですね。
企業型DC・iDeCoの違い
この確定拠出年金には、企業型と個人型があります。
企業型DC(企業型確定拠出年金)とは
企業が掛金を毎月積み立て(拠出)してくれて、サラリーマンである従業員(加入者)が自らその運用を行う
という制度です。
- 掛金は企業が負担してくれます
- 運用してくれる先(運営管理機関)は会社が契約をしたところです
- どんな金融商品(株式や債券、定期預金など)で運用するかは、自分の選択
私が在籍をしていた会社も企業型DCがあったのですが、運営管理機関は日本生命でした。
個人型DCとは
これがiDeCoになります。正式名称は、
individual-type Defined Contribution pension plan
こんな感じです。
積立額は月額5,000円から、1,000円単位でアップできて、上限金額が定められています。
職業 | 上限月額 |
---|---|
公務員 | 12,000円 |
会社員(企業年金あり) | 12,000円または20,000円 |
会社員(企業年金なし) | 23,000円 |
専業主婦(夫) | 23,000円 |
自営業 | 68,000円 |
ちなみに会社員もiDeCoに加入できるのですが、諸々制限があります。そのため、企業型DC加入者の大半はiDeCoの同時加入ができない状態にあります。
しかし、2022年10月の法改正でこの制約が撤廃され、ほとんどの方が、企業型DC+iDeCoの同時加入ができるようになると言われています。
企業型DCとiDeCoの商品は異なる
さて、話を戻して退職して企業型DCで保有していた商品を、iDeCoに移せるかという問いについてですが、
- 企業型DCで取り扱っている商品
- iDeCoの商品
これが異なっているのです。
そのため、どうなるかと言うと、私の場合運営管理機関のニッセイさんに問い合わせたところ、
との案内があった次第でした。
「iDeCo」の運営管理機関を変更する場合も同じ模様。
運用商品をいったん現金化することになります。
移管の間の値動きで資産の目減りが心配
これが移管前の資産の状況です。

拠出金総額は約150万円、それが約300万円と倍増している状況でした。
やらないとダメなことは、
- 企業型DCの商品を売却
- iDeCoの商品を購入
そして、この場合のリスクはというと、移管に時間を要するため、
- 売却時に暴落
- 購入時に高騰
に見舞われる可能性があることです。
折角増えた資産が目減りするのはなんとか避けたいところです。
全資産を一度定期預金に変更
どうしたものかーと悩んでいたところ、ニッセイの電話口のお姉さんがことのほか親切で、
とのアドバイスがありました。
当時の運用商品は、
- フェデリティ・日本成長株・ファンド 40%
- モナリザ ゴールドマン・サックス世界債券ファンド 20%
- ステート・ストリートDC外国株式インデックス・オープン 40%
だったのですが、
- 利益が相応が出ているので、一度その利益を確定させる
- 具体的には、投資商品を値動きの無い定期預金に変更(スイッチング)する
- その後に移管する
という流れです。
この方法でうまくリスクヘッジできました!
利益確定したあと、運営管理機関を変更
ニッセイさんには大変お世話になったのですが、(1)手数料、(2)商品ラインナップ に鑑み、運営管理機関は楽天さんに変更しました。
移管先の楽天証券での運用商品はこうしました
- みずほDC定期預金(1年)
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド 80%
- 三井住友・DC外国リートインデックスファンド 10%
- たわらノーロード 先進国債券 10%
1番上の定期預金は移管をした約300万です。
配分変更・スイッチングを実施
その後、配分変更とスイッチングも行いました。
配分変更:今後購入する運用商品の種類や配分割合の変更
スイッチング:これまでに積み立ててきた資産の商品構成などの変更
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金利上昇による債券価格の下落が見て取れたので、たわらノーロード 先進国債券を売却し、定期預金にスイッチングし、
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド 80%
- 三井住友・DC外国リートインデックスファンド 20%
という2本立てにしています。
REITもずっとは微妙なので、どこかのタイミングでスイッチングを考えています。
以上、本日は確定拠出年金とiDeCoについて、個人の経験になりますが、記してみました。
ご参考になりましたら幸いです。